シンパパ内科医 おむらいすのブログ

こんにちは、おむらいすです。子育てや内科医としての日常の記録です。

新規開業 か 継承開業 の選択肢 ②

これからの医師の開業は社会的なニーズも含め継承開業の割合が増えてくるのではないかと思っています。一方で、ゼロからのスタートはすべて自分の功によるものですから、自信につながるとも思います。理想的な環境を作ることが可能ということも魅力の一つだと思います。

 

 

T先輩医師(新規開業約2年目)にご自身の経験を伺い、

 

『自分が目を閉じて思い描いたようになるんじゃないかなぁと思うよ』

 

『自分は診察室をそんな風に作っていったし、想像できないことに近づかない。反対に想像した理想像に近づけるのが開業医のだいご味だと思うよ』

 

 

N先輩医師(承継開業約7年目)にご自身の経験を伺い、

 

『自分は内視鏡をやるから、こういう内視鏡室が良かったなぁとか、まったく不満がないわけではないよ』

 

『最初から患者さんがいることは安心だったよ、反対にそうじゃなかったら開業できなかったと思う』

 

『スタッフを引き継げたことと、先代の先生に教えてもらえたことも大きかったと思うよ』

 

 

さまざまな意見があるように、どちらも一長一短で、当たり前ですが理想的な環境を作るのは自分自身ですので、いずれの道にも努力が必要で、長所短所を認識しておく必要があると思いました。一方で、メリットが少ない案件はそれぞれでも選択すべきではないこともわかります。

 

 

新規開業について

メリット

  • 理想的な環境を作りやすい
  • 開業場所、戸建てかテナントかなどの選択肢はすべて自由
  • スタッフも自分で選んで開始

 

デメリット

  • 患者ゼロからのスタート
  • スタッフを募集する必要がある(近年スタッフ募集が難しい地域あり)
  • 近隣医療機関から競合として認識される可能性

 

 

 

承継開業について

メリット

  • 患者ありからのスタート
  • スタッフを引き継ぐ
  • 開業準備に関する資金面で有利(比較的少ない可能性・融資を受けやすい可能性がある)
  • 先代の先生から教えていただくことが可能かもしれない
  • 競合が増えるわけではないため、近隣に受け入れられやすい

 

デメリット

  • 理想的な環境ではない
  • 開業場所、戸建てかテナントかなどは案件次第
  • スタッフの人件費が高い可能性
  • 設備や施設が古くなっている可能性
  • トラブルを引き継ぐ可能性

 

両方の選択肢から案件を長期的な目線で(すぐに開業をするのではなく、いずれ開業するかもしれない、という程度)、目を肥やす必要があるのではないかと思います。

案件に目を慣れさせるには、相応の時間や件数がかかるものと思います。できればセミナーなどをきちんと受講してみるべきポイントを掴んでから実際の物件を調べることをお勧めいたします。

なお、ご相談される方は恐らく、直接の知り合いや知人の紹介、製薬会社、薬剤の卸業者、薬局、コンサルタントなど多岐にわたります。

 

これらの方の中でも士業資格を取得されている方(税理士や社会保険労務士)もいらっしゃいます。また、医業経営コンサルタントという公益社団法人の資格がありますので、参考にされてください。

 

医業経営コンサルタント(日本医業経営コンサルタント協会HPより)
すべての国民が、健康で文化的な生活を営む権利を享受することのできる、社会福祉社会保障及び公衆衛生の向上及び増進のために、医療・介護・福祉提供体制の基本となる、医療機関等の基本的基準について規定した関連法令等を遵従することによって、プロフェッショナルとして連携と協働ができる仕組みに基づき、有効的かつ効率的な医業経営の成果をあげることに寄与する者である。