シンパパ内科医 おむらいすのブログ

こんにちは、おむらいすです。子育てや内科医としての日常の記録です。

新規開業 か 継承開業 の選択肢

開業医になることを考えたとき、今までに自分の周りにいた開業医になった先生を思い出しました。

 

 

開業の仕方:

  • 完全な新規開業
  • 雇われ院長
  • 親や親族の跡を継ぐ形での開業

上記のような開業の仕方が思いだされましたが、私自身は跡を継ぐ形での開業の選択肢はなかったため、新規開業か雇われ院長を想像しました。まずは、今の勤務医で知りえない情報を知るべきだと思いいろいろな知見を集めることにしました。

 

 

 

医院開業についての参考書籍:

 

  • 絶対成功するクリニック建築・企画開業マニュアル 関根 裕司/湯沢 勝信【著】エクスナレッジ 2019/9/17

新規開業の際のイメージづくりに良い本だと思います。写真があったり図面の例示が豊富です。一方で、網羅的にいろいろな診療科について書かれていますが、自身の特記した部分について参照すると、少し内容が物足りないように思いました。実際の診察室や待合室、受付といったところについて、写真などでのイメージづくりをするのに役になったと思っています。

 

 

  • 診療所経営の教科書 - 院長が知っておくべき数値と事例 (第2版)大石 佳能子【監修】/小松 大介【著】日本医事新報社 2017/9/29

診療所経営の教科書というタイトルの通り、どのようなことを想定して経営していくべきかを網羅的に知るにはとても良い本であると思いました。特に勤務医が知らない、数字の部分を強く意識させる導入部分は開業を検討する段階、初期に知っておくことがその後の準備に影響を与えるのではないかと思います。実際私はこのことをより深く知りたいと思い、セミナーなどへ参加し事前に考え方の勉強を行っています。また、経営に最低限必要な簿記の知識や税務に関する知識、人事労務に関する知識についても触れています。

 

 

  • 40のしまった!事例に学ぶ診療所開業ガイドブック NHCスタートアップシリーズ 日経ヘルスケア【編】日経BP 2013/7/29

タイトルの通りしまった!事例に対するQ&Aのような形式で書かれている本です。読んでいると同じ轍を踏まないか、正直不安になりますが、先人の失敗は貴重な勉強の場になるということで参考になります。実際、自分の諸先輩の先生に話を伺うチャンスがあれば、生の体験談や解決方法を聞くことが大切ですが、あらゆる失敗を全部聞くことはできないと思いますので、この本は先んじて読んでおくと良いのかなぁと考えさせられます。

 

 

初めの方に読んだ記憶がありますが、導入として読むに良い本かと思います。特に全体像を知るのには良いですが、文庫本サイズということもり細部は他で知る必要があります。ただ、いきなり業者さんに面談するより、こういった本を一度読んでから相談される方が、面談した際に何を言わんとしているか、が分かります。

 

 

  • “リアル”なクリニック経営300の鉄則 - 開業、財務管理、集患、採用、人事労務、職場活力、承継まで 原田 宗記【著】 医学通信社 2020/1/14

網羅的に書かれている書籍ですが、具体的に各項目について専門家がコラムを載せていることが特徴です。特に”リアル”なとありますが、私にとっては承継について多くの記載があったことも参考になった点です。承継に関する記載はそのほかの下記書籍以外ではあまり大きく取り上げられていない傾向にあるので、一読の価値はあろうかと思います。

 

 

三者継承開業を考えたきっかけ:

上記の書籍を読むと、共通したことが書かれています。廃業する医療機関、診療所があり、これらは後継者がいないため閉院せざるを得ないということ、また診療所自体は増え、病院は減っていること。新規開業は時代のニーズに即していないことが分かりますし、第三者継承が社会のニーズにマッチしている可能性を考えました。

 

時同じくして、医院開業についてのお話をいただきました。第三者がこれまで診療を行ってきた医療機関を継承して開業する継承開業でした。継承開業について全く知識がありませんでしたので、調べてみることにしました。

 

 

承継開業についての参考書籍:

 

  • 独立を考えたらまっさきに読む医業の承継開業 伊勢呂 哲也【著】クロスメディア・パブリッシング 2020/11/21

大宮エヴァグリーンクリニック院長の著者自身が経験した内容を実体験に基づいて書かれている書籍で、先輩医師としての立場から後進に向けて書かれている良い本だと思いました。特に私にとっては”マインド”に影響を与えてくれた書籍だと思っています。特に、前任の院長先生に対して、できる限り引き継ぎは長く行った方が良い、というところなどはこちらからお願すべき内容のように思いました。勤務医時代にやっておくべきことなどは、医師が著した本だからこその記述ですので、これについては現在、大いに参考にしています。

 

 

  • 診療所事業承継のすべて - 事例が教える成功のツボ 日本医業総研【編著】マスブレーン2012/7/30

事業承継について抑えるべきポイントが書いてあります。若干古い内容になってきているかもしれませんが、承継を扱っている日本医業総研はセミナーも行っていて、大変勉強になりました。セミナーを受講する前やコンサルタントとの面談前に予め基礎知識をつけるのに良い本であると思います。

 

 

  • 医業承継の教科書―親族間承継・M&Aの手法と事例 小松 大介/鈴木 学/新保 勇一/俣野 紘平/鈴木 克己【執筆】 日本医事新報社 2020/3

ちなみにこちらの書籍はこれから自身が医院を親族や第三者に継承する際に読んでおくと良い本のようです。あまり私の今回の事例では、参考にある部分がすくないように思いましたが、相手側のことを若干でもわかるという意味においては参考になりました。

 

 

 

 

上記の書籍を参考にしていると、自身の開業がどういう形の方が良いのか、について漠然としたビジョンが浮かび上がるように思います。私が開業について心配したことは、やりたい医療を実践するために開業するのに、

 

患者さんが全く来ない時期が長く、お金の心配を強くするのは自分の医療を曲げる原因になるのではないか・・・

 

そういう危惧でした。次回、新規開業と継承開業の違いについて、私見を交えながら触れてきたいと思います。