シンパパ内科医 おむらいすのブログ

こんにちは、おむらいすです。子育てや内科医としての日常の記録です。

男親にとっての離婚

男親にとっての離婚

 

離婚は夫婦双方の問題であることは言うまでもありません。自分のときも妻の問題、自分の問題両方が重なり起こったものであると、冷静になった今、思うことができます。

 

ただ、実際に離婚の話が目の前に出た時、母親と父親では大きな違いがあります。それは“子供の親権者”についてです。

 

2017年の司法統計 調停・審判で決定した親権者の内訳は91%が母親方、9%が父親方と言うものです。私はこれを見て、子供と引き離されるかもしれない、と、心臓を掴まれたように苦しく思いました。なんとかしたいとおもい、調べましたし、知り合い弁護士に相談しました。

 

実際このように父親に親権が移らないのは、フルタイム勤務であることが多く、子供の育児に関するケアまで手が回らないのではないかと考えられてしまうことが理由の一つと考えられます。特に、6歳以下は保育園、6歳以上は学童や民間の保育施設に預けることである程度の時間帯までは面倒を見てもらえるかも知れません。しかし、父親が迎えに行けるのかははっきりしない場合も想定されます。このような場合、施設以外に子供を十分に養育できる環境が整っていないと、子供の養育には適していないと評価されてしまう可能性があります。また、実際のところ、父親は多くの場合、平日は仕事に専念しており、子の養育が母親に任されているケースが多く見られます。専業主婦の場合は顕著であり、この養育の実績が評価されることが多いのです。

実際、私のケースでは、調停委員から上記のような普段の生活について、質問をされました。予めこのような情報について知人の弁護士に相談していたため、普段の家事を行なっている状況や、実家の援助について、職場の理解がどの程度得られていてサポート体制があるかを準備していきました。初めの段階で、ある程度エビデンスを持っておくことは重要だと思います。

 

また、親権を決定する際、子供がある程度の年齢以上であれば、子供の意見も重視されると言うことをその際の弁護士からアドバイスされました。伝統的には、父親は仕事に専念し、子育ては母親が専念するという役割分担が日本の一般的な家庭モデルと考えられています。このような場合、当然子供は父親よりも母親と一緒に過ごす時間が長くなりますよね。その分父親よりも母親との結びつきが強くなると考えられます。子供が父親よりも母親を選択するケースが多いといえるかもしれません。ただ、子供の意見はあくまで参考意見に過ぎず、通常は、親権の帰属を子供に選択させることはむしろ避けるべきと考えられています。経済的な理由や、子供がどちらと生活を共にしたほうが良いか、という視点で自分の方がいいと主張できるだけの根拠になるものがあった方が良いように思います。子の福祉に基づく、と言うことは忘れてはいけません。自分が見た方がいい!と言えることが大切だと思います。

 

夫婦関係と親子関係は別物ですから、離婚を考えた時、子供のことをまず考えてみて下さい。自分にとっていい妻ではなかったとしても、子供にとってはいい母親かもしれません。

 

一方で、離婚後に相手のことを悪く言うことは避けた方がいいと思います。私も聖人君子ではないので、数回、このような発言がなかったわけではありません。でも、その時に自分が思ったことも、しばらくするといっても無意味であることがわかります。子供にとっては父親も母親も同じです。グッと腹の中に押し込めて、食べてしまって、子供に愛情が注げたらいいな、そう今では思います。(綺麗事です!)

 

今は、離婚に至らないうちに話し合いを重ねて仲良くいられる夫婦が増えることを切に祈っています。また、たとえ離婚したとしても、不幸な子供が出ないことを願っています。